「木」を見て、「森」も見よう
企業を取り巻くビジネス環境を分析する手法(フレームワーク)として、これまでPEST分析、3C分析、SWOT分析について見てきました。
- PEST分析は、
政治(P)、経済(E)、社会(S:人々の考え方や行動)、そしてテクノロジー(T)という、世の中の大きな流れに上手に対応するための分析。 - 3C 分析は、
顧客(C)が自社(C)と競合相手(C)を比較・評価して、「自社を選び、自社から買ってもらう」ための、顧客目線での分析。 - SWOT分析は、
競合に対する自社の強みと弱み(S、W)、自社を取り巻く環境の、機会と脅威(O、T)を自ら評価・分析し、自社の立ち位置を理解した上で戦略を練ろうとする、自社目線での分析。
そして5フォース分析は、
「自社が属する業界」そのものについて、競争の構造がどのようになっているかを分析する手法です。
この分析を通して、自社が属する業界の競争の状況を把握し、その中で自社の優位性を確立・維持するための戦略を考えていくのです。
日々の営業活動で接するお客やライバル社が「木」ならば、業界は「森」に例えられるでしょう。
その「森」の中で起きていることは、当然営業現場の戦略にも大きな影響を及ぼします。
5フォース分析は、全社または営業を統括する部門のレベルで行われることが多いようですが、「森の中の変化」を最も身近に感じ取ることができる営業現場だからこそ、試してみる価値があると思われます。
ここではその営業現場で、みんなで行う5フォース分析の方法を提案していきます。
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